ドラマ『陸王』から思うこと
- 2017年11月16日
こんにちは(^^)
ドラマ『陸王』にハマってます、ファイナンシャルプランナーの小川です。
『陸王』は日曜日の夜9時から、TBS系列で放送されている原作池井戸潤さんのドラマです。
主人公は老舗の足袋づくりの中小企業の社長(役所広司さん主演)で、時代の流れから足袋の受注は減少傾向にあり、同業他社が倒産している中で生き残りを掛けてランニングシューズの開発に乗り出したお話です。
色んな人の協力を得ながら技術面での壁、資金繰りの面での壁を乗り越えながら大手メーカーと対等に渡り合えるランニングシューズを開発していくストーリーです。
私は同じく池井戸潤さんの作品の半沢直樹も下町ロケット等も大好きなのですが、技術への想いや仕事柄か銀行とのやりとりなど、少々オーバーに描かれてはいますがドラマに魅入ってしまいます。
さて、先回の記事では高気密・高断熱のお話をしましたが、ものづくり大国日本でもこの高気密・高断熱の住宅の技術は残念ながら先進国の中では周回遅れの状態です。
でも、そんな中でも陸王や下町ロケットに登場する技術者のみなさんのように『良いものを作りたい!』と思って日夜研究に励み、家造りをされている工務店さんもいます。
反面、残念ながら家を売ることにばかり一生懸命な建築会社の人も多いのも事実です。
あなたはどんな会社に家づくりを任せたいですか??
私はやっぱりこだわりを持って家を造る人に任せたいなぁと思いますし、我が家を造ってくれた大工さんもすごくこだわりを持った人でした。
そして、そんなこだわりを持った人をたった一言で見抜くことができます。
「貴社の家はC値、Q値は幾つを目標にしてますか?」
この一言で概ね見極めることができます。
正しくは実際の工法や施工の精度によっても違いますが、この一言で相当数の会社を絞り込めます。
C値とは簡単に言いますと「家にどれくらいの隙間が空いているか?」
Q値とは、「どれだけの熱が逃げる家か?」
という数値です。
隙間がたくさん空いている家は隙間風がたくさん入ってきますし、断熱材の厚みが薄くサッシがアルミ製だったりするといくら暖房してもなかなか暖かくならない家になります。
C値とQ値はこだわっている会社さんは即答できますし、数字でそのおうちの性能を知ることができます。
加えてこだわりのポイントを聞いてみるときっと想いを語ってくれることでしょう。
この気密・断熱の性能は上を目指せば掛かるお金も大きなものになってきますが、最低限満たしておきたい性能を確保するにはそれほど大幅なコストアップはありません。
そして、その性能を確保しないと家が湿気で早く痛む、カビやダニ、シックハウスによる健康被害に悩まされるなどの悪影響が出てきます。
ですので、デザインを大事に考えておられる方や間取り等の利便性を重視される方、予算の都合上そんなに多くお金を出せない方でも最低限確保しておきたい数字をC値、Q値で確認しておく必要があります。
C値については明確な基準はありませんが最低でも1.0以下(0.1に近づくほど良い)
Q値については新潟県では2020年以降には省エネ適合基準改正により最低でも2.4以下でないと建築基準法違反になりますので、それ以下でなければなりません。
これからの家づくりには必須の性能になりますし、家族の健康にも光熱費にも影響が出てきますので必ず押さえておきましょう。