あなたならどっちを選ぶ?
- 2018年04月19日
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの小川です。
先回に引き続きローンのお話をしたいと思います。
いきなりですが、あなたなら下記のような説明を受けたときにどちらのローンを選びますか?
ローンA 毎月の返済額 約9万円
固定金利で返済終了まで返済額は同じ
ローンB 毎月の返済額 約8万3000円
10年後に金利の見直しが行われ、返済額が変わる可能性がある
銀行の人の説明
「ローンBの方が毎月7000円も返済額は安く済みます。
ローンBは10年後に金利の見直しがされて返済額は上がるかもしれませんが、金利が上がるときは景気が良いときです。
10年後に景気が良くなっているように思えますか?」
さて、あなたはどのように感じましたか?
ローンBの方に気持ちが傾いた方が大多数ではないでしょうか?
実際こんなトークで説明を受けるかはわかりませんが、金融機関に変動金利型、10年固定金利型を勧められた方から聞いたお話を元に考えてみました。
さて、今度は私が説明した場合です。
「ローンAの方がローンBよりも返済額は高くなります。
ただし、ローンBは10年あとに返済額が10万円程度に増える可能性もあります。
あなたのご家庭ですと10年後にお子さんが中学生くらいになり、クラブ活動に塾にお金が罹るようになりますし、数年後には大学進学も控えお金が掛かる時期になりますよね。
もしそんなときに毎月2万円も負担が増えても大丈夫でしょうか?」
と、今度はちょっとローンBを選ぶことに不安を覚えた方も多かったのではないでしょうかね。
上の銀行の人も私もどちらも間違ったことを言ってるわけではありませんが、ローンBを選ぶことに対する印象は大きく違うのではないでしょうか?
説明する人の伝え方によって受け取る側の選択が変わる
自分で選んだつもりでも、実は売り手側のトークに左右されて決断されることはよくあることです。
金融機関の人の立場では、自分の銀行の利益になるローンを勧めるのはごく当たり前なことであり、金融機関にとっては固定金利型よりも変動型(10年固定等も含む)を選んでもらった方が利益になるためできるだけ変動型を選ぶようにお話する傾向にあります。
すると知らず知らずのうちに売り手側の意図に乗せられて長い期間お付き合いすることになるローンを選んでしまうことになってしまうわけです。
なので、売り手の人からだけの情報だけではなく、第三者の立場の人から正しい情報を得た上で判断する必要があります。