消費税が上がる前に?!
- 2018年05月16日
こんにちは(^^)
ファイナンシャルプランナーの小川です。
『消費税が上がる前にマイホームを!』
と、このようにお考えの方も多いのではないでしょうか。
3000万円の家を買う場合、消費税が8%ならば・・・
3000万円 × 1.08= 3240万円
消費税額は240万円
なかなか大きな数字ですよね。
その消費税が10%に上がるわけですから・・・
3000万円 × 1.10=3300万円
8%から10%に上がる場合、負担は60万円増えることになります。
そんなに負担が増えるならば上がる前に!!
と、このようにお考えになる方がほとんどではないでしょうか。
しかし、本当に増税前に買った方がお得なのでしょうか?
たしかに建物の価格だけで見れば増税前に買った方が安く買うことはできますよね。
しかし、下記のようなことも併せて考えてみたらいかがでしょうか?
①増税前の駆け込み需要で資材価格が高騰していたら?
②増税後にローンの金利が下がったら?
③増税後の方が税金や補助金が優遇される?
④増税後の方が価格交渉がしやすい
多くの方が「増税前に買おう!」と考えて新築が増えれば、高くても売れますので建築資材価格が上がることが考えられます。
実際に8%に上がった後に起きたことですが住宅ローンの金利も借りる人が少ない方が安くなっていたのです。フラット35で比較してみますと、増税前の金利が0.6%も下がったことで総支払額は200万円以上安くなっていたということもあります。
また、政府も増税による景気の衰退を防ぐために補助金や税金の優遇措置を拡大しています。
例えば、住まい給付金ってご存知でしょうか?
住まい給付金の受取額はその方の所得によって受け取れる金額は異なりますが、現在は最大で30万円受け取れ、10%に増税後には50万円になることが決定されています。
そして、建築会社さんの立場では増税前の駆け込み時よりも増税後に仕事が少ない方が価格交渉もしやすくなりますよね。
実際に8%に増税されたときは結論としては増税後に買った方が得だったという方の方が大多数だったのではないでしょうか。
勿論10%に上がる際にどうなるかはわかりませんが、これらの条件も併せて考えると増税前だからと慌てて買う必要は無さそうですよね。
家は一生で一度の大きな買い物です。じっくり時間を掛けて何度も打ち合わせを重ねることで満足度の高い家になります。
しかし、たかだか60万円のために急いでしまい納得いかないところがあったら本末転倒ですよね。
また、60万円は住宅ローンの金利を比較したり、返済プランの工夫や家計の出費を見直すことができれば簡単に節約できる金額でもあります。
目先の増税の負担に惑わされることなく、自分のペースで自分が納得できるように一生で一番の大きな買い物を考えていきましょうね。