繰り上げ返済は慎重に
- 2018年05月21日
こんにちは(^^)
ファイナンシャルプランナーの小川です。
暑い日と寒い日が交互にやってきて、服装に悩む時期になりましたね。
先週は20℃を下回るような日もあれば30℃超で湿度80%以上にもなった日もあり身体が適応しきれません(^^;)
梅雨時期は家の中の空気をしっかり管理してあげないとカビやダニが大繁殖してしまいますので、またの機会に梅雨時期の湿度管理についてお伝えしますね。
さて、住宅ローンを組む方の中には「ローンを早期返済したい」という方も多くいらっしゃいます。
その理由を聞いてみると
『金利が勿体ない』
『早く借金を終わらせた方が気が楽』
といったような理由です。
確かに、ローンは繰り上げ返済を行い、早期に返済を終わらせた方が利息の負担が少なくなります。
例えば、1%の金利で3000万円を借りて、35年間返済した場合と10年後に全額繰り上げ返済した場合を比較しますと、繰り上げ返済した方が金利の負担で300万円近くも安くなります。
たしかに、お金に余裕があるのならば早く返済した方が良いですよね。
しかし、多くの方が見落としていることがあります。
それは・・・
お子様の進学資金、大丈夫ですか?
仮に先ほどの繰り上げ返済のケースですと、10年後のローンの残高が約2247万円になります。
10年でそれだけの金額を用意するには毎月19万円近く貯金していかなければならない状況になります。
10年経つとお子様がいらっしゃる方は中学生くらいに成長されているでしょう。
塾に習い事にクラブ活動に、お金が掛かる時期でもあり、数年後に大学進学を予定しているという方も多いでしょうね。
私立の文系に4年間、アパートを借りて通えば4年間で掛かるお金は一人当たり約1000万円程度になります。
また、車の買い替えや家の修繕費もそろそろ必要になってくる時期ではないでしょうか。
これから教育費にお金が掛かる時期を前に繰り上げ返済をすることでローンは無くなっても教育費やその他のお金が足りず、結局また奨学金や教育ローン、リフォームローン、自動車のローンを借りることになり、せっかくローンを完済したのに住宅ローンよりもむしろ高い金利を払って借りなければならないことになってしまいます。
繰り上げ返済による金利の節約効果は大きいのですが、その後に掛かるお金のことを総合的に考え、しばらく使う予定の無いお金を繰り上げ返済に充てることが大事ですね。
借りる前から長い目で貯蓄の計画と返済計画を立てておきましょう。