保険に入らないのと一緒
- 2018年07月26日
こんにちは(^^)
ファイナンシャルプランナーの小川です。
突然ですが、あなたは今何かしら保険に入っていますよね?
保険に入る理由は、『たぶん起きないだろうけど、もし起きてしまったらお金で困ることになるから』ではないでしょうか?
例えば、
がんを患ってしまい、長期に渡り高額な治療を受けることになる
とか
小さいお子さんがいるご家庭のお父さん、お母さんに万が一があり、その後の収入が激減
してしまう
とか
こんな生活を困窮させてしまったり、治療を諦めなければならないような経済的なリスクに対策する金融商品が保険です。
私はよく保険料の節約をオススメしますが、決して「保険は要らない」なんて言いません。
入院した時に5万円とか10万円とかたかが知れてる金額をもらえる保険とか、もし発生しても大きな経済的リスクにならないようなものに関しては「貯蓄した方が合理的です」といったアドバイスをすることもありますが、収入が激減してしまうような大きなリスクについてはむしろ対策を推奨しています。
さて、住宅ローンを考える際に金融機関の人から
「これから金利もそんなに上がることは考えられないですよ」
といった変動金利型へ誘導するアドバイス(セールストーク)を受けることがあります。
住宅ローンには金利が途中で変動するタイプ(変動金利型、10年固定金利等)と、金利がずっと変わらないタイプの全期間固定金利型があります。
簡単に言うと、金利のリスクを金融機関が背負ってくれる保険がついたローンが長期固定金利、金利変動のリスクに対する保険が無いローンが変動金利型で途中まで保険があるタイプが10年固定等のタイプということになります。
そして、固定金利型の方が金利変動に対する保険がついてるわけですので変動金利型よりも金利は高くなります。
先ほどの金融機関の人のアドバイスは、金利が上がっても繰り上げ返済したり、家計にゆとりを持てていて問題ない人ならばリスクと対策についてお伝えした上で選んでいただければよいのですが、問題は金利変動のリスクで将来赤字が予測される家庭に対しても同じトークで勧められていることが多くあります。
これ、かなり危険ですよね。
小さいお子さんがいるお父さん、お母さんに「あなたは多分死なないでしょうから保険料も勿体ないし保険は要らないんじゃない?」と、このように言ってるのと同じことです。
金利が途中で上がると
「返しても返しても借金が減らない」
「子供にお金が掛かる時期に毎月の負担が増えて家計が赤字に」
など、こんなことになる可能性があります。
保険で備えるべき経済的リスクと同じく、家計を破たんさせてしまうリスクが存在するのです。
あなたには金利変動のリスクに対する保険は要りますか?それとも不要でしょうか??
ちゃんとご自身の将来の家計を予測してみて、損得で選ぶことなくその上で選んでくださいね。
尚、もしも既にローンを組まれていて、心配だと思われた方はご相談下さい。
住宅金融支援機構の調査によりますと、約7割の方が変動金利型、もしくは10年固定のようなタイプのローンを選んでいるというデータがありますので、既にローンを組まれてい方の中の半数くらいが金利変動のリスクを抱えられないのに組んでいると予測されますので。