日本の借金、心配ですか?
- 2018年07月03日
こんにちは(^^)
ファイナンシャルプランナーの小川です。
『日本の借金は1000兆円』
新聞やニュースでこのような見出しで日本の借金について報じられることがしばしばあります。
「そんなに借金があったら返せないよね・・・」
「日本の財政大丈夫??」
「増税も仕方が無いよなぁ・・・」
このニュースからはこのように考える方も多いかと思います。
しかし、実は財政の不安を煽る財務省は公式に「日本は財政破綻することは考えられない」と、このようにコメントしているのです。
また、日銀が発表している資金循環統計からは日本は借金大国どころか世界一の純資産国であることがわかります。
と、日本の財政について論じさせると長くなりますのでこの辺にしておきますが、専門家の間では「日本の財政は大丈夫」と「日本は財政破綻は免れない」の真っ二つに意見が割れているのが実情です。
さて、この話題、実は住宅ローンを組む方、既に組んでいる方には非常に大きな問題です。
なぜなら、もし日本の財政が危うくなれば住宅ローンの返済は毎月2万円、3万円、下手をすればローンの残高が全く減らずに金利ばかりを返済しなければならなくなる事態にもなるからです。
住宅ローンの金利は国の借金の大部分を占める国債と非常に密接に関連しており、長期固定金利のローンは10年国債の金利を元に金利が決められています。
現在は10年国債の金利が0%前後で推移していますので、住宅ローンも過去最低水準の超低金利を維持することができています。
10年国債の金利が0%ということはどういうことかと言いますと、借金を返せなくなる可能性が限りなくゼロに近いということになります。
貸したお金を返してもらえるかどうかわからない相手に無利息で10年間もお金を貸したりしませんよね。
しかし、もし状況が一変し財政が危うくなり約束通り返済できなくなる可能性があると国債の金利はは3%、4%と上昇していき、数年前のギリシャのように10%以上の超高金利になってしまうこともあります。
そうなれば当然金融機関が融資する金利も上昇を始め、これからローンを申し込む人は勿論、私たちが途中で金利が変動するタイプでローンを組んでいた場合はその時に負担が一緒に増えるということになります。
私個人的には日本の財政は心配なく、そのような事態は起きないと考えておりますが、あくまで個人的な考えであり、本当に日本の財政が危うくなればあなたの住宅ローンの金利負担が急激に増えてしまう可能性も無いわけではないのです。
また、中には「日本の財政は危ない」とお考えなのにも拘わらず10年したら金利が変わるタイプのローンを選ぶという相反する行動をとっておられる方も多いものです。
ローンを契約する際にはこのように金利がどんなことで変わるのか、しっかり情報を得て金利変動のリスクにどう対策するかを考えなければなりません。
そうでないと予想が外れたときに返済不能に陥ってしまう可能性もあるからです。
住宅ローンとは投資商品以上に慎重にリスクについて考えなければなりません。