80歳まで働く覚悟はありますか?
- 2018年07月05日
こんにちは(^^)
ファイナンシャルプランナーの小川です。
「人生100年時代」
という言葉を聞いたことはありますか?
昨年の流行語大賞の候補に挙げられていた言葉です。
戦後の高度経済成長期の日本人の平均寿命は70歳くらいでしたが、元気で長生きする人が増え、平均寿命は今や83歳以上にまで延びています。
女性に関しては約半数が90歳まで生きているというデータも!
100歳まで生きることを想定し老後の生活設計を考えておかなければならない時代が現実になってきているのです。
現在定年退職は65歳ですが、もし定年まで勤務した場合に100歳まで生きれば35年間収入が公的年金のみということになります。
『公的年金のみでは老後は赤字』
公的年金だけでは最低限度の生活費を賄うことはできても、それ以上の一般的な生活を送ろうとすると大多数の方は貯蓄を取り崩して生活することになります。
もし毎月10万円ペースで貯金を取り崩す必要があるとすれば、100歳まで生きれば35年分貯金が必要ということになります。
10万円 × 12ヶ月 × 35年 = 4200万円
なかなか大きなお金が必要ということになりますよね。
さて、住宅ローンを組んでマイホームを購入したいとお考えのあなたは、老後までに必要なお金を準備することはできますか?
35歳の方が35年ローンを組んだ場合、返済完了は70歳です。
65歳で定年退職すればただでさえ赤字の家計なところにさらに住宅ローンの負担がのしかかってきます。
あなたの家計はそれでも大丈夫でしょうか?
定年退職時、もしくはそれ以前にローンを完済し、同時に老後の生活資金も蓄える
これがベストです。
しかし、それでは家に掛ける予算がどうしても足りなかったり、お子様の進学資金などを用意できないという場合もあります。
そんな場合は定年退職後も働いて収入を得てローンの返済と、老後の資金づくりをしなければなりません。
家を買うときには老後の生活設計、65歳以降の働き方も考える!
そうでないと家を買ったことであなたが80歳、90歳、100歳まで生きたときに生活していけなくなってしまったり、お子さんやお孫さん達と一緒に出かけたり、楽しい老後を送れなくなってしまうのです。
場合によっては
『80歳まで働ける覚悟があればこの金額で借りて大丈夫です』
というアドバイスをしなければならないケースもあります。
それまで働いて収入を得る覚悟があればよいのですが・・・。
そうならないように、ローンは働ける年齢の範囲で、老後の生活資金もが十分貯蓄できるのかを考えた上で予算を決める必要があります。