風水の語源??
- 2018年07月17日
こんにちは(^^)
ファイナンシャルプランナーの小川です。
この三連休も暑かったですね・・・
40℃近くまで気温が上がった地域もあったそうで。
こんな日は冷えた日本酒を飲みながらきゅうりに味噌、梅干しをつまみに食べると最高ですね。
さて、あなたは家を建てるとき、風水や家相って気にしますか?
北東側に玄関を作ってはいけない
とか
間取りがこうだと運気が上がる・・・
とか
私の母が家相とか風水にハマってるのですが、私自身は全然信じてはいませんし、我が家の玄関はほぼ北東を向いた玄関になっていたり風水や家相というものに反する造りになっています。
何か迷った時に判断のきっかけにするのは良いかもしれませんが、利便性や性能面を犠牲にしてまでするべきことではないと個人的には考えています。
しかし、風水や家相といったものもひょっとしたらこんな意味で伝えられてきたことなのかなぁと思うこともあります。
それが私がよくお伝えしている家の空気のことです。
蒸し暑い日本の夏は家の中の湿った空気が籠ってしまうとカビやダニが繁殖してしまい、アトピーやぜんそくの原因となり健康を害する要因となってしまいます。
なので、昔の日本の家は風通しが良い造りになっていて、間取りも家の中に空気の淀みができないように考えられていました。
さて、このことでふと思ったのが、風水の「風」は家の中の空気の流れのことを、「水」は湿気のことを意味するのではないかと思ったのです。
間取りや家の造りによって家の中の空気の流れが変わり、湿気が滞ることによって住む人の健康状態を悪化させてしまうこともあります。
なので、ひょっとしたら住まいの空気が健康に及ぼす影響から風水というものが考えられたのではないのかなぁと。
私が勝手に思っただけですので本当かどうかはわからないのですが、風水や家相を科学的に解説できる方がいらっしゃれば是非教えていただければと思います。
さて、昔の日本の家とは違い今は冬場の暖房エネルギーを減らすため住宅の密閉化、断熱化が進み、風通しの良い家とはかけ離れた造りになってきています。
窓を開けたときに淀みなく風が通るように間取りにする必要もありますが、24時間換気が義務化されている現在では家の中の空気が淀みなく換気されることを重視してあげるべきなのではないでしょうか。
これができていないといくら風水や家相にこだわった家づくりをしても家族の健康を害してしまう可能性が高くなるためです。
また、法令で定められた換気量は2時間に1回家の中の空気が全て入れ替わる程度で計算され、24時間換気することを義務付けられています。
そうしないと壁紙や床材などに使われる接着剤等から発散される、ホルムアルデヒド等の有害な化学物質が家に発散されたままになってしまい、吐き気や目まい、頭痛などシックハウス症候群とよばれる症状を引き起こしてしまうためです。
もちろん夏場の蒸し暑い湿った空気が室内に籠ってしまうと、カビやダニの発生原因となってしまいますしね。
昔の日本の家が風通しを重視して造られていたように、家の空気の流れというのはとっても重要なことなのです。
そして、現在ではそれに加えてシックハウス症候群の原因となる化学物質もしっかり家の中から追いだしてあげなければならず、昔の日本の家以上に空気の流れを考えてあげなければならないはずです。
住宅の密閉化が進んだ今、自然換気があまり期待できませんので空気を淀みなく換気できることがとっても重要です。
しかし、家に隙間が空いてしまっているとせっかく換気をしても家の隙間から外の空気を引っ張ってきてしまい、家の中の空気をうまく換気できなくなってしまいます。
なので、家に空いた隙間が極めて少ない状態、高気密な住宅であることが換気に重要なのです。
「うちは気密にこだわってます!」
という工務店さんが作るおうち(C値=1位の場合)でも、室内と外気の温度差がほとんど無い状態では予定していた換気量の半分くらいしか換気ができないというデータもあるくらい、24時間換気扇を動かしていても家の中の空気は十分な換気ができていないのです。
C値=1というと大手ハウスメーカーで高気密・高断熱を売りにしているメーカーがやっとクリアできているような基準ですので、特に気にしないで家を建てれば法令で定められた換気量半分以下しか換気できない、空気が流れない家ができてしまうということになります。
空気の流れが大事 → そのために計画換気が大事 → 計画換気のためには気密が大事
このことを意識して、最低限の性能以上の気密性能を確保しておうちを造って下さいね。