こんな不動産屋さんには要注意
- 2019年09月02日
こんにちは!
FPネットLIVRA 代表FPの小川です。
当ネットワークのメンバー、福原が以前受けた相談の事例です。
中古住宅を購入希望のご夫婦で、空家をリフォームした物件を購入予定でした。
しかし、中古住宅とはいえ1000万円以上の大きなお金を借りることになるため、本当に返済していけるかどうかを福原に相談をいただきました。
結果として、予算事態全く問題ありませんが、福原からのアドバイスでこのご夫婦の計画が大きく変わったのでした。
「中古住宅は当たり外れが多いですし、失敗してしまった話もよく聞くので念のためハウスインスペクションしてもらってみてください」
この一言が大きな分かれ道となったのでした。
もう契約寸前のところまで話が進んでいましたが、不動産屋さんにハウスインスペクションの話を出したら
「そんなものは必要ない。瑕疵担保保険にも入ってる。お金の無駄だ」
と、このように強く拒否されたようなのです。
ハウスインスペクションとは、売り手ではない第三者の立場の中古住宅を鑑定してくれる人が家に欠陥が無いか、今後どの程度のメンテナンス費用が掛かるか等をシミュレーションしてくれて、このままその家を買ってもよいのかどうかを判断するための診断をしてくれる人です。
https://house-inspector.org/%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%82%af%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%a8%e3%81%af/
金融機関や住宅会社に属さずに、予算の診断をする我々FPと似た立場ですね。
不動産屋さんは本来このハウスインスペクションの制度についてお客様に利用するか否か説明をしなければならない義務があります。
ところが、この不動産屋さんは説明しないどころか強く拒否したのです。
理由として、不動産屋さん考えがハウスインスペクションなんてやらなくても家に何の欠陥も無いからわざわざお金を払う必要はないと強く思ってるのか、もしくは何かやましいことがあるのか、このどちらかかとは思います。
お客様は後者の方だと判断され、この不動産屋さんの言動がきっかけで不信感を持つようになりその中古住宅を諦めることになりました。
今は空家をリフォームして割安で販売されていることも多くありますが、家は見た目だけきれいでも中身がどうなっているかはわかりません。
安く買ったはいいけど、今後メンテナンスで大きなお金が掛かることになったり、気密・断熱がまるでできていない家を買ってしまえば今後光熱費が高くついてしまいます。
ハウスインスペクションの費用は大体5万円くらいが相場とされています。
大きな買い物を失敗しないためには微々たるものですよね。
中古住宅を検討される際には是非利用してみてくださいね。